オピオイド危機 増加し続けるオピオイドの処方 【4】


1990年代後半にアメリカ国民の1/3が慢性疼痛の影響を受けると推定されていました。
その影響を受け、製薬会社やアメリカ政府は鎮痛性オピオイドの使用を拡大し始めます。
そして「痛みは五番目のバイタルサイン」というフレーズも広まったことから、患者の痛みに対して医師が敏感になり、その結果として医師がオピオイドを処方するケースが増加していきました。

鎮痛剤の処方件数は1991年から2011年の20年間で3倍に膨れ上がりました。

アメリカにはさまざまな種類の保険制度が存在します。
特に貧困層の人々の保険は治療を対象としていないで処方薬に対してのみのものが多いため、オピオイドの処方率が増加して行った原因の一つと言われています。
2012年以降、オピオイドの年間処方率は徐々に低下して行っていますが、2017年にはアメリカ人のうち100人あたり58人がオピオイドの処方を受けています。
都市が小さかったり、歯科医や町医者が多い地域、無保険・失業率の高い都市ではオピオイドが処方されている数が多い傾向にあります。

次回はオピオイド問題にアメリカが行っている対策をお伝えします。

やすなが整骨院では痛み止めや湿布の処方は行いません。
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結果として自分の体を悪くしていくことになります。
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