オピオイド危機 非常事態宣言後の経過【6】


アメリカにおけるオピオイド危機の現状は訴訟などが行われ、収束して行っているかのようにも見えますが、そうとは言い切れません。
実際にはオピオイドによる薬物過剰摂取での死亡者数がむしろ増加傾向にあることがわかります。

こうした原因には、表面的には医師たちがオピオイドの処方を控えるようになったこと。
それに伴って依存症のある患者たちが医師の処方ではない形でオピオイドを摂取し、摂取量を誤っていること。
また、オピオイドの代替品としてより効果の強い薬が密輸されていることなどが挙げられます。
また、マイアミでは規制がゆるく、オピオイドを買い求めに訪れる現象も起こっているようです。
オピオイド危機に至った原因は医師たちが、手術後や慢性疼痛への対応を強化するとともに、製薬会社がオピオイドを依存性のない鎮痛薬として積極的に販売したこと。

そして医療保険の部類分けがいくつもあり、貧困層などの保険のカバーが十分でない人々はオピオイドでない薬や手術などが有効であったとしても医療保険の対象でないため、オピオイドの処方を望んでしまっていること。
また、適切な処置ができる医療機関が存在していたとしても、通院が遠方で困難な場合にはどうしても処方薬に頼ってしまい安い現状があります。

オピオイドの使用量はアメリカではなくさまざまな国で問題となっています。
次回は日本におけるオピオイドの現状を説明します。

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